今回は精液検査でよく耳にする、精子の運動率と奇形率についてのお話です。
<運動率>
精子の運動率を測定するには、非運動精子と運動精子の数をカウントして、その比率を運動率とします。運動精子は次のように分類されます。
A:スピードが速く、首を振りながら真っすぐ進んでいる精子
B:スピードが遅く、くねくね進んでいる精子
C:しっぽは動いているが前進運動していない精子
運動率の正常値は、50%以上とされています。
<奇形率>
しっぽの部分が曲がっている、しっぽが少し短い、頭部が大きい、変形しているなど、主に精子の外見上の分類で奇形精子は定義されています。
精液検査で奇形があることがわかっても、驚くことはありません。奇形精子は誰にでも存在していて、割合が多い場合が問題となるのです。70%未満なら心配いりません。