精子の精製
精液は、液体成分「精漿(せいしょう)」と細胞成分「精子」とで構成されています。
体内では、膣内に射精された精液は、子宮頚管→子宮腔→卵管と通過しながら、精漿の除去と運動精子の選別が行われます。さらに精子は受精能獲得、先体反応などの生理的、形態的変化を経て、受精が可能となります。
体外受精の場合も同様に、精漿の除去、運動精子の選別・変化が必要となります。精子の精製は、これらのことを体外で代行する操作のことで、体外受精において重要なプロセスの一つです。精子精製法には何種類かありますが、たまごクリニックでは、密度勾配遠心法を行っています。そして、精製後に集まった運動精子の数や動きをみて、「通常の体外受精」がよいか「顕微授精」がよいかを判断しています。
密度勾配遠心法については、次の機会にお伝えしますね。