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胚移植後の過ごし方

胚移植を終えて妊娠判定までの期間はとても長く感じることと思います。「何かしてはいけないことは?」「何かしないといけないことは?」とあれこれ考えて不安になったりしていませんか?

胚移植後は、何をしても構いません。特に安静にしている必要はなく、いつも通りに過ごしていただいて大丈夫です。何かをがまんしたから、何かをしたから着床するということではなく、移植した胚の生命力に関わってくることなのです。

でも、「いつも通りに過ごす」って、簡単そうでなかなか難しいですね。これはしてもいいの?と迷ったら、もしよくない結果であったときに後悔するように思うのであれば、控えめにするといいでしょう。

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卵子と精子の成長過程の違い

出生時精巣には胎児期に作られた精祖細胞が存在します。出生後精祖細胞は体細胞分裂し、1つの精祖細胞から4つの一次精母細胞が作られます。一方出生時卵巣には胎児期に作られた卵祖細胞が体細胞分裂し、一次卵母細胞(原始卵胞)となった状態で存在します。このように出生時には精子と卵子の元はすでに違う段階で存在しています。つまり、出生後精子の元である一次精母細胞は増やすことができ、増やすたびに生まれたての細胞になりますが、卵子の元となる一次卵母細胞は増やすことができず、私たちと同じように年を重ねていきます。

さらに、思春期になり精子、卵子が作られる過程でも違いがあり、精子は1つの一次精母細胞から減数分裂によって4つ作られますが、卵子は1つの一次卵母細胞から減数分裂によって1つしか作られません。

  

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精子の形成

精子の大元となる細胞を、"精祖細胞"といいます。

まだ お母さんのお腹の中にいる頃に精巣で作られます。

出生後、思春期までは精祖細胞のままの状態で休止しています。思春期以降になると、精子形成へと始動し始めます。

約80日ほどかけて、丸い形をした精祖細胞は、精母細胞そして、頭部、中片部、尾部を有するオタマジャクシの様な形へと変化し、しっぽを動かし前進する精子へと成長します。

以前お話しした卵子形成時とは異なり、、"精祖細胞"は精祖細胞の状態で精巣に止まり、胎児期にその数を激減することはありません。

 

卵子になるまで、精子になるまでの成長過程は異なります。

 

 

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第29回日本受精着床学会~その2

gakkaii.JPG  先生のブログにもありましたが、先日第29回日本受精着床学会に参加しました。当院では臨床データを発表しましたが、研究部門のある施設では、マウスなどを使った子宮内膜や卵子に関する研究結果なども報告されていました。また生殖医療とは違った視点で「命」について講演される方もいたりと、とても刺激的な二日間でした。

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着床

 

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自然に妊娠した時の体内での胚の動きです。もちろん、胚は子宮に対しこんなに大きくはありませんが・・・。

子宮をのぼってきた精子と卵巣から排卵された卵子は卵管の先の方にある卵管膨大部で出会い受精します。その後、受精卵は分割を繰り返しながら卵管を移動し子宮に向かっていきます。

胚盤胞にまで成長したころには子宮まで移動し、孵化すると子宮の内膜にくっつき着床となります。ですので、初期胚を移植された方は早くて移植してから4~5日後、胚盤胞の移植の方は、1~2日後には着床されることが推測されます。

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