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胚盤胞評価について

採卵後5〜7日目の胚盤胞の評価について説明します。


当院ではガードナー分類をもとに形態で評価しています。
ガードナー分類は
①胚の発達状態と②内部細胞塊(ICM)、③栄養外胚葉(TE)の状態を観察し評価しています。
①〜③を評価し「4BA」のようにアルファベットと数字を組み合わせて表記します。
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①胚盤胞の発達状態
胚盤胞の発達状態によって1〜6に分類します。
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②内部細胞塊(ICM)、③栄養外胚葉(TE)
将来胎児となる部分を内部細胞塊(ICM)といい、胎盤になる細胞群を栄養外胚葉(TE)といいます。
どちらも細胞数でA,B,Cの3段階に分類します。それぞれの細胞群の細胞が多いものをA、非常に少ないものをC、その中間をBと評価します。
胚盤胞の移植や凍結は3(完全胚盤胞)以上で行っています。
ガードナー分類では3BB以上が良好胚評価となりますが、あくまで形態的に評価しているもので「BC、CB、CCの胚は赤ちゃんにならない」というわけではありません。

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Tamago Clinic

顕微受精

顕微受精には、卵子の状態ももちろん大切ですが、精子もとても重要です。私たちは、高倍率(IMSI)で精子の頭部や中片部の奇形まで確認し、良好な形態の精子を選択しています。
さらに、スピードの速い元気な精子を選ぶため、精子の動きを弱めるPVP(ポリビニルピロリドン)溶液は使用せず行います。


精子頭部.jpg


また、第1極体の放出だけでなく、紡錘体を観察することで、卵子の本来の成熟を確認し、その紡錘体に触れない安全な位置から顕微受精を行っています。
お預かりした大切な卵子と精子の出会いに、丁寧に優しくを心がけ、全力を尽くしています。

紡錘体90度.jpg

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