doctor monologue

胚盤胞移植でないといけないのか?


blastocystphoto.png

peaman1.JPG
peaman2.JPG
ピーマンを包丁で大きくふたつに切ってその断面を眺めていると、もちろん大きさは全然違いますが、胚盤胞を連想してしまいます。胚盤胞は、外側に将来胎盤の一部をつくる栄養膜細胞、内側に胎児になる内細胞塊を形成して、空洞ができます。精子と卵子からつくられた一個の細胞が分裂を繰り返して数を増やし、細胞の役割分担(分化)が始まったわけです。
統計上、胚盤胞で移植した方が着床率は高いといわれていますが、培養の過程で弱い胚がある程度淘汰されていることを考えれば、初期胚(分割胚)で移植しても採卵あたりの妊娠率は本当は変わらないのかもしれません。初期胚でもすんなり妊娠される方も多いですし、何度も培養してようやく達成した胚盤胞で妊娠された方もいらっしゃいます。「胚卵管回帰説」は本当なのか?「implantation window」はあるのか? 私はここ十年ほどずっと悩みながら胚移植をしています。
 

Tamago Clinic

金沢大学産科婦人科学教室同門会

昨日3月5日の夜、ホテル日航金沢で、平成23年度金沢大学産科婦人科学教室同門会が催されました。日頃お世話になっている、石川、福井、富山の産婦人科の先生方とお会いできる貴重な機会です。20年以上前に私を指導して下さった先輩の先生が元気でおられるお姿を拝見してうれしく思いました。また、金沢大学の井上正樹教授がお招きされた慶應義塾大学の吉村泰典教授には「クローン、幹細胞そしてiPS」というこれからの再生医療に欠かせない分野の特別講演をしていただき、とても有意義な時間を過ごせました。

Tamago Clinic

人口ピラミッド

2010.jpg

2035.jpg

上図が2010年の日本の人口ピラミッドで、下図は四半世紀後2035年の予測です。その頃私はもう存在していないでしょうが、近い将来、日本は若者だけでお年寄りを支えることが不可能になることが一目瞭然です。少子化は深刻な問題です。赤ちゃんを望むご夫婦の夢が叶うことが日本を救うことにもつながると思います。


Tamago Clinic

つづら

tszura.JPG

昨夜、久しぶりに、恵愛病院、松南病院の先生方と小松市の日本料理「つづら」で食事会を楽しみました。「つづら」は数年前に町外れに引っ越して、素敵な数寄屋造りになっています。職人気質の大将が建物にも料理にもこだわっておもてなししてくれる、おすすめのお店です。

Tamago Clinic

東京出張

nozomi1.JPG

nozomi2.JPG

1月29日に東京新宿の加藤レディスクリニックで催されたA-PART日本支部多施設共同臨床試験説明会に出席してきました。機能低下した卵巣を若返らせる画期的プロジェクトで、クリアしなければいけない問題がいくつかありますが、実現すれば生殖医療の革命になるように思います。有意義な時間を過ごして、1月30日に飛行機で羽田から小松へ帰路につきましたが、予想外の北陸の大雪で地獄の一日を味わいました。小松の上空まで飛んできて旋回しながら着陸のチャンスを1時間近く待ったあげく断念して羽田へUターンしたのです。その後の便をあてにできないため、羽田から品川へ移動しJR(新幹線と北陸線)を乗り継いで帰りました。福井でも除雪のため1時間の足止めをくい、結局東京から帰るのに12時間要しました。冬場の飛行機は要注意です。でも久しぶりに新幹線(700系)に乗ってみて、疲労困憊にもかかわらず電車の旅もいいかもしれないと思いました。

Tamago Clinic

doctor monologue

アーカイブ

金沢たまごクリニック
TEL 076-237-3300
(完全予約制)