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たまごの培養

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採卵されたたまごはその後、どのように培養するのでしょう?

施設によって若干の違いはあるかもしれませんが、通常、たまごは、写真のような直径6cmほどの特殊な容器で培養されます。この培養容器を、わたしたちはdish(ディッシュ )と呼んでいます。dishの中央のくぼみ部分に入れた培養液の中でたまごは成長していきます。また、培養液にもいろいろな種類がありましたが、これまでの多くの研究を経て、たまごが必要とする栄養分の組成を考え、現在、次の3種類に分類されます。

  1.採卵後から媒精(精子と卵子のお見合い)後翌日まで培養するもの

  2.受精卵から分割期胚まで培養するもの

  3.分割期胚から胚盤胞まで培養するもの

この3種類の培養液を、たまごの成長スピードにあわせて順次使用していきます。毎日たまごの状態を観察し、慎重に培養液を交換しながら、最長7日間培養します。移植したり凍結保存するその時が来るまで、たまごは培養士に温かく見守られて成長を続けていくわけです。

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胚盤胞のグレード①

                       

今回は、胚盤胞のグレードについて少し書いてみます。

体外培養で、写真のように発育したものが、胚盤胞で、着床の準備を、ほぼ整えた状態まで発育したものです。

写真の胚では、511AAと評価しています。当院では、グレードの評価は、発育日数、成長段階、内部細胞塊と栄養外胚葉の状態を評価し英数字で表しています。511AAとは、5日目の発育で、拡張充分で、内部細胞塊と栄養外胚葉の状態が、良好と評価されたものです。

詳細は、また次の機会で、紹介します。

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初期胚のグレード③

今回は、「初期胚のグレード①」のお話を、採卵から2日目で

4細胞に発育した初期胚を例に挙げて、具体的に説明しようと思います。

 

初期胚のグレードは、主に3つの指標をみているといいましたね。

青色の部分は細胞、黄色はフラグメントです。(実際には、色はついていませんよ)

 

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発育順調、割球のサイズはそろっている、フラグメントなし

グレード2

割球のサイズはそろっているが、少しフラグメントあり

割球のサイズが不ぞろいだが、フラグメントなし

 

グレード3

割球のサイズはそろっているが、フラグメントあり

割球のサイズが不ぞろいで、少しフラグメントあり

グレード4

割球のサイズはそろっているが、フラグメント多い

割球のサイズが不ぞろいで、フラグメントあり

 

 

他にもいろいろ細かく観察して、最終的にグレードを決めているので

多少のズレはありますが、参考にしてみて下さいね。

 

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1+2=双子??

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採卵の次の日、受精確認の際、「受精はしていますが、異常受精になってしまったので、 このたまごは治療には使えません」と言われたことがある方もいると思います。クリスマスの時にお見せした写真では、たまごの中にある前核というものが 2個だったのに対して、上の写真では見にくいかもしれませんが、3個認めます。この現象は、普通の体外受精の場合、ほとんどは精子が2匹入ってしまった場合に発生し、多精子受精といいます。(研究中ですが、精子を1匹だけたまごに入れる顕微授精の場合にも、受精確認時にたまごの中に前核を3個認めることがあり、こちらはたまごの減数分裂の失敗が原因のようです。) 精子が2匹入ったのなら、双子になる んじゃないか !? と思われるかもしれませんが、実は、染色体が多くなってしまうため、正常には発育しません。ですから、せっかく受精しても移植することができません。1卵生の双子でも、たまごと精子は1対1で受精しているんですよ。

 

 

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採卵

体外受精はまず、採卵からはじまります。超音波をみながら卵胞に細長い針をさして、中のたまごを取り出すのが採卵です。「針をさす」と聞くととても痛いように感じますが、チクッとするくらいで、時間も5分程度で終わります。

もちろん痛みには個人差があります。でも、痛みに強い人・弱い人・怖がりな人など、毎日いろんな方が採卵をしていますが、はじめは不安でいっぱいでも終わってみるとほとんどの方が、「意外と大丈夫でした」と言われます。

そして採卵が終わると、採れたばかりのたまごをモニターで見ることができます。ご自身のたまごをみて緊張から安堵の表情にかわる様子が拝見できると、私たち培養士もほっとします。

どうぞあまり怖がらず、リラックスした気持ちで採卵にのぞんでくださいね。

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