labo report

卵子の大元となる細胞

卵子の大元となる細胞を、"卵祖細胞"といいます。

まだ お母さんの子宮の中にいる頃に作られ始めます。

妊娠6ヶ月頃 約500~700万個ほどになり、この時期が最大となります。その後は自然に減少し、出生前には約200万個ほどになります。

そして、卵祖細胞から少し成長した"卵母細胞"となり卵巣の中で、長い長い眠りにつきます。

 

生まれる時は、この卵母細胞(約200万)と共に生まれるのです。

生まれた後も、この卵母細胞の自然減少は止まりません。

7歳頃には50万個、思春期には20万~30万個ほどになります。

そしていよいよ月経が始まると、目覚めた卵母細胞が発育し、"卵子"が排出されます。

まさに10数年間の眠りから目覚めた、"卵子"の誕生です。

 

"卵母細胞"は、"長生き細胞"です。自分と同じように年を重ねています。

Tamago Clinic

防災訓練から

4月上旬に、当院にて防災訓練が行われました。訓練の様子はdoctorのブログにも載っていますが、先日の地震のこともあり、熱のこもった訓練になりました。事前に、いろいろ手順をおさらいし訓練に臨みましたが、実際に行うと様々な発見があり、訓練の必要性を再認識しました。

体外受精の情報は、いろんなところに溢れています。その1つとして、胚のグレードがあります。このグレードは、ある程度目安になりますが、やはりそれが全てではありません。体外受精も実際に行うことで、いろいろな気づきがあったりします。

Tamago Clinic

透明帯の役割

前回AHのお話で透明帯の役割について少し触れましたが、今回はもう少し詳しくお話したいと思います。

 

透明帯とは卵子の周りを覆っている糖たんぱく質の膜です。

透明帯にはいくつかの役割があり、その1つが受精における先体反応の誘起と多精子受精の阻止です。受精において精子が卵子に入り込む際、精子の先端から酵素が放出されることで精子が透明帯を通過し卵子に入り込むことができるようになりますが、透明帯はこの先体反応を引き起こす働きがあります。また、1匹の精子が卵子に入り込むと透明帯が変化し、他の精子が侵入できないようにすることで多精子受精を防いでいます。

そして、前回お話したように分割期にある胚の細胞がばらばらにならないよう囲い、さらには周囲からの悪影響を受けないように胚の中身を守ってくれています。このように、透明帯は卵子ができてから胚が子宮壁に着床するまでの間、胚を外界から守り、保護する役割をも担っています。

Tamago Clinic

アシステッドハッチングって...?

最近アシステッドハッチング(AH)という言葉をよく聞くことがあるかと思います。

ではAHとはいったい何なのでしょう?

以前、胚盤胞は透明帯という殻を脱ぎ捨てて子宮内膜に接着し、着床するとお話したことを覚えていますか?この、殻を脱ぎ捨てるという行動をハッチングといいます。そう、このハッチングを人の手でお手伝い(アシスト)することがアシステッドハッチング(AH)です。

通常は胚自身の力や酵素の力などで自然と殻が破れるのですが、まれに殻が分厚かったり硬かったりして破れにくいことがあります。そんな時にこのAHをしてあげることで、着床しやすいように手助けしてあげることができます。

 

では、胚を移植する時いつでもAHすればよいのでしょうか?

そうではありません。例えば採卵2日後に移植する時、胚は4細胞などの分割胚の状態にあります。この時期に透明帯を取ってしまうと、1つ1つの細胞がくっつていないため、細胞みなが離れ離れになってしまいます。透明帯は細胞がばらばらにならないように囲ってくれているのです。その後胚盤胞になるころには細胞間の結合が強まり、もうばらばらになることはありませんが、透明帯は周囲からの悪影響を受けないよう胚の中身を守ってもくれています。このように、透明帯はある時期の胚にとってとても大切なガードマンのような存在なのです。つまり、もう殻を脱ぎ捨てる準備が整っているのに殻が破れない時はAHがとても有用なものとなりますが、まだ脱ぎ捨てる準備が整っていないのに無理矢理殻を脱がせてしまうことが胚にとっていいこととは言えないのです。ですから、私たちはAHを行う時期と必要性を見極めてハッチングを手助けしています。

Tamago Clinic

立春を迎えて

今年の冬は厳しい寒さと雪でしたが、『立春』を迎えてから、かなり寒さが和らいできましたね。

最近、よく聞かれることに「どうしたら良い卵が採れますか?」ということがあります。良い卵子が採れることは妊娠の近道です。あれが良い、これが良いと言われるものは、いろいろあるようですが、特効薬は未だないのが現状のようです。地道にバランスのとれた栄養を取ることが最善策と思われます。また、その栄養をしっかり卵子まで届けなくてはいけません。栄養を体の隅々まで送るのは血液です。寒さや冷えで末端の血管が細くなり、血液がうまく送れず、その結果、栄養も送れないとなると大変です。少し暖かくなってきていますが、体を冷やさないように気をつけてくださいね。

Tamago Clinic

labo report

アーカイブ

金沢たまごクリニック
TEL 076-237-3300
(完全予約制)